カービィ種の一生

『魂』『ほしのかけら』『輪廻転生』


■魂と輪廻転生


 この世界には輪廻転生があると考えられている。

 この世界に生きるものであれば誰もが「魂」と呼ばれる生命の源を持っており、魂は肉体に定着することで生命を与えている。

 魂は肉体の老衰、傷病など何らかの要因で肉体が限界を迎えると肉体から離れ、死神に誘われ冥界に行き、そこで次の転生を待つとされる。


■カービィ種の発生と繁殖


 新たな生命を生むためには、魂の器たる肉体が必要である。一般的に、カービィ種の繁殖のためには、「ほしのかけら」と呼ばれる魂とは別の「生命のもと」が必要となる。


 「ほしのかけら」はてのひらよりやや小さい程度の大きさ(個体差あり)の丸みをおびた星形の結晶であり、ほのかに暖かく、様々な色のものがある。

 「ほしのかけら」は流れ星とともに降ってくるとされており、宇宙の星屑が集まったものとも言われる。各惑星にはほしのかけらが多く降るスポットがいくつか存在し、番となったカービィ種が集まるデートスポットとなっている。

 稀に、番になった二人のもとに直接「ほしのかけら」が降ってくることもあり、幸せの象徴とされる。


 カービィ種の番は、まず「ほしのかけら」を一方が口に含み、自身の魂の一部をほしのかけらに纏わせる。そして、そのほしのかけらを相手に「くちうつし」(『星渡し』と呼ばれる)することでほしのかけらに二人の魂の一部が混ざり合い、肉体の素として育ち始める。(受胎)

 なお、ここで魂を混ぜ合うことによって、両親の持つ能力や形質が受け継がれ、あるいは混ざり合い別のものとなって発現することがある。

 

 そして、『星渡し』を経ることにより、ほしのかけらを受け取った側の体は子供を育てるために変化し、多くのカービィ種で退化している「保存袋(パレット)」が発達、ほしのかけらが幼体として安定するまで体内で保護するための役割を果たすようになる。


 その後、幼体の体が十分に育つと、ほしのかけらに宿した両親の魂に惹かれて冥界から新たな魂が「降ろされ」、肉体に定着することで新たな生命となる。


 なお、受胎中のカービィ種は一般的に運動能力が低下し、食欲が増し、体内に異なる魂を受け入れることや体の変化による体調不良、吐き気が生じたり精神的に不安定になったりすることが確認されているが、症状には個体差がある。


■カービィ種の誕生・成長と終わり


 魂が降ろされ、親の口から生まれた幼体(場合によっては幼体が親個体の体外に出てから魂が定着することもある)は20歳程度でほぼ体が成長しきり、そこから長い間殆ど身体能力が衰えることはない。(「老い」の概念が薄い。)

 同時に殆どの個体において20歳までに自身の固有能力・先天的能力が発現し、コピー適性も判明する。


 そこからの寿命は、カービィ種の中でも各種族や惑星ごとの技術、受け継いでいる形質等によってかなり左右されるものの、概ね最期は同様の迎え方をする。すなわち、肉体が限界を迎えると前述の通り魂が肉体から離れ、残された肉体は星屑になって天に上る。稀に故人の肉体から「ほしのかけら」が遺される場合もあり、この「ほしのかけら」から生まれる幼体は前世の記憶や能力の一部を保持していることがある。